米当局者によると、発射されたのは新型の人工衛星攻撃用ミサイル「DN-3」で、中国北西部の酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。ミサイルは上空で作動不良を起こし、実験は失敗したとしている。
同サイトによれば、DN-3の実験は2015年と16年にも各1回確認されている。
中国は、米軍が全世界に展開する部隊の指揮管制や敵情偵察、位置情報の把握などを宇宙空間に配置した各種衛星に依存している状況について「米軍の最大の弱点」として着目。
有事の際は、敵からの攻撃に脆弱(ぜいじゃく)な衛星を早期に無力化させて米軍の作戦能力を奪う構想を描いているとされる。
07年には、自国の気象衛星を標的とした衛星破壊実験に成功し、米政府の危機感を一気に高めた。
米軍の核戦力を統合運用する戦略軍のハイテン司令官は同サイトに対し、中国とロシアが宇宙での戦闘の能力を高めており、「米国の優位は急速に失われつつある」と警告した。
一方、米FOXニュースは2日、複数の米当局者の話として、中国軍が先月29日、米軍の最新鋭迎撃ミサイル「高高度防衛ミサイル」(THAAD)やF22ステルス戦闘機に模した標的をミサイルで破壊する実験を行っていたと報じた。
複数の米情報機関が探知したところでは、実験では計約20発の中距離弾道ミサイルや巡航ミサイルが標的に向けて発射された。
米当局者は、今月1日の人民解放軍の建軍記念日に合わせて実施されたとみられると指摘。当局者の一人は「ミサイルを撃つだけならF22やTHAADに似せた標的を使う必要はない。これは中国からの明確なメッセージだ」と指摘。北朝鮮問題をめぐる米中の亀裂が鮮明となる中、中国が米国との軍事対決の姿勢を強めつつあるとの認識を示した。 産経ニュースより
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