2017年8月3日木曜日

臨死体験者の3分の2が“意思をもつ精霊”を目撃していたことが判明

死後の世界は存在するのか? 死んでみないことにはわからないため今のところは検証が不可能な案件だが、唯一の手がかりがある臨死体験だ。

■154人の臨死体験を科学的に分析
 
死後の世界の理解について、現世に生きる我々にとって一筋の光明となっているのが、死の瀬戸際から生還した人々の臨死体験の記録である。

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 「Express」の記事より
 
これまで多くの“生還者”の口から語られた臨死体験談には、体外離脱の体験や、トンネルをくぐり抜けている光景など、決して偶然の一致では片付けられない、きわめて共通した出来事が、まるで申し合わせたかのように語られている。とすればこの臨死体験は死が訪れた際には誰もが経験する普遍的な出来事なのだろうか? 最新の研究では、それぞれの臨死体験の具体的な内容にフォーカスを当てた検証が行なわれている。
 
ベルギー・リエージュ大学のシャーロット・マーシャル氏らの研究チームは先ごろ、154人の“生還者”による臨死体験をまとめたレポートを発表している。臨死体験は国際臨死体験学会(International Association for Near-Death Studies)と昏睡科学グループ(Coma Science Group)から収集した。

「私たちの知る限りでは、臨死体験で起る出来事に定まった順序があるのか、ランダムに配分されているものなのを正式かつ厳密に調査した研究はありません。今回の研究の目的は、これらの出来事の発生頻度を総合的な観点からと、個々の臨死体験談のどの時点で登場するのかについて、その双方から分析することです。また同じく、それぞれの臨死体験談の中で最も頻繁に語られた物語の流れについても研究しています」(シャーロット・マーシャル氏)
 
算出された臨死体験の主な出来事と頻度が以下の通りだ。

・臨死体験者の80%は生還して「とても平穏な気持ち」を感じた。

・臨死体験者の69%は「まばゆい光」を見た。

・臨死体験者の64%は精霊か人間の姿を見た。

生還した臨死体験者のおよそ3分の2は意思をもった精霊か人間に出会っているということは、これまであまり語られてこなかったデータといえそうだ。ちなみに最下位の出来事は、いわゆる“走馬灯”のような高速の思考体験と、少し先の光景を予見する体験である。

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 「Express」の記事より
 
臨死体験は普遍的な体験なのか?
 
「これらのデータが示しているのは、臨死体験はたいてい体外離脱によって引き起こされ、意識が肉体に戻ったところで終わっているということです」(シャーロット・マーシャル氏)
 
出来事が連なる“物語”として最も多かったパターンは、体外離脱→トンネルを潜る→まばゆい光を見る→平穏な感情に包まれるというもので、22%がこの順番で臨死体験を味わっていたということだ。しかし逆に言えば8割の臨死体験は定まった道筋がないということにもなる。
 
「我々の発見は臨死体験では必ずしもすべてのイベントが起るわけでもなければ、きっちり定まった順番があるわけでもないことを指摘しています」(シャーロット・マーシャル氏)
 
個々の臨死体験の内容は共通する出来事がじゅうぶん過ぎるほど多く、その意味ではおそらく普遍的な特徴がある体験だと言えるものの、その時間内において内容にさまざまなバリエーションがありそうだ。
 
「今回の研究は、臨死体験が普遍的であるとみなすことができるかどうかについて、いくつもの重要な疑問を提起することになりました。出来事の差異や経験の内容が、本人の期待や文化的背景、神経生理学的メカニズムなどを反映しているのかどうか、正確に検分して探求するためには、さらなる研究が必要です」(シャーロット・マーシャル氏)
 
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 「Express」の記事より
 
臨死体験に本格的にサイエンスのメスが入れられたとも言える今回の研究だが、今後さらに続く研究でどんな驚きの発見がもたらされるのか期待したい。  トカナより

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