2018年3月20日火曜日

那覇空港であわや「衝突事故」 日本の海保機が離陸してないのに

那覇空港から上海に向かう中国の旅客機が管制の許可を得ないまま滑走路を滑走して離陸し、航空事故につながるおそれがあったとして、国土交通省は2018年3月19日、この中国機の行動を「重大インシデント」に認定すると発表した。

国の運輸安全委員会が調査官を派遣して原因などを調べているが、中国紙の報道によると、航空会社側は「管制の許可を得ていなかった」というのは「日本側の一方的な見解」などと主張している模様だ。

海保機が滑走路から離れていないのに離陸を始める

トラブルを起こしたのは、中国・上海吉祥航空の上海(浦東)行きHO1332便(エアバスA320型機)。国交省の発表によると、3月18日夕方、HO1332は管制官から滑走路上で待つように指示されていたが、同じ滑走路に着陸した海保機(ファルコン900型機、5人乗り)が滑走路を離れようとしていた18時42分ごろ、離陸許可を得ないまま離陸滑走を開始。同43分に滑走路から離陸したという。HO1332には乗員・乗客計115人が乗っていたが、今回のトラブルで機体の損傷やけが人はなかった。

今回の事案は航空事故につながりかねない「他の航空機が使用中の滑走路からの離陸」にあたるとして、重大インシデントに認定。運輸安全委員会は3月19日、航空事故調査官4人を派遣することを決めた。4人は3月20日から関係者にヒヤリングを行うなどの実質的調査に入る。

中国でも、環球時報が時事通信の記事を引用しながら事案を報道した。同紙によると、上海吉祥航空の広報担当者は「社内で調査を行っており、近いうちに結果を発表する」としながら、「管制の許可を得ずに離陸した」という報道は「日本側の一方的な見解」だと述べたという。

那覇空港では、離着陸をめぐる重大インシデントが過去にも起きている。12年7月、エアアジア・ジャパン(当時)のA320型機が着陸しようとしていたところ、中国東方航空のエアバスA319型機が管制官から滑走路手前で待機するように指示されていたにもかかわらず、滑走路に侵入。エアアジア機が着陸をやり直すトラブルがあった。

15年6月には、全日空(ANA)機のボーイング787-800型機が離陸しようとしたところ、誘導路から離陸したばかりの陸上自衛隊のCH47型ヘリが滑走路上空を横切り、ANA機は離陸を中止。この影響で、ANA機が滑走路を離れないままの状態で日本トランスオーシャン航空(JTA)のボーイング737-400型機が着陸してしまった。ライブドアニュースより

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