2017年8月24日木曜日

元在韓米軍司令官の軍事行動警告、軽く聞き流してはならない

元駐韓米軍司令官が北朝鮮の軍事行動に対して米国は韓国の同意がなくても北朝鮮を攻撃することができるという発言を行った。「誰も大韓民国の同意なしに軍事行動を決めることはできない」といった文在寅(ムン・ジェイン)に対する反論だ。昨日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、参加政府の際、駐韓米軍司令官を務めたベル元司令官が「国際法に則って米国は韓国に駐留していない軍事資産で北朝鮮を打撃するのに韓国の承認が必要としない」と話した。ジェームズ・サーマン元駐韓米軍司令官も「北朝鮮がグアムに向かってミサイルを発射すれば、米国は領土を保護する権利を持つ」と言い切った。 

2人の元職司令官の発言は北朝鮮が米国を攻撃すれば米国は自衛権のレベルで北朝鮮を打撃することができるということだ。無条件戦争に反対するという文大統領の立場と相反する。ベル元司令官の発言はさらに意味深長だ。彼は北朝鮮を攻撃するのに日本とオーストラリアなど米国の他の同盟国も韓国の承認なしに参加することができると指摘した。コリアパッシングだけでなく、韓国が同盟から外される可能性があるという意味とも聞こえる。 

こうした中でトランプ米大統領とレックス・ティラーソン米国務長官の口からは全く異なる発言が出た。トランプ大統領は22日「北朝鮮が米国を尊重し始めた」とし「何か肯定的なものが出てくるかも」と話した。ティラーソン長官も「近いうちに対話への道を見ることができることを願う」と相槌を打った。これは米朝間である種の水面下接触が行われているという合理的疑いを持たせる。

我々は知らなくても外交安保当局まで米国のツートラック戦略を知らないなら大きな問題だ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)がこのような動きを見逃しているなら、二重的なコリアパッシングにあうかもしれない。したがって、文大統領は韓米同盟の結束を優先すべきだ。そして、同盟のレベルで北朝鮮により一層圧力をかけなければならない。「戦争不可論」だけを叫ぶのではなく、いつにもまして慎重なアプローチが必要だ。      
中央日報より  

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