ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は4日、シベリア(Siberia)地方のバイカル湖(Lake Baikal)を訪問し、この湖が極めて高い汚染状態にあると警鐘を鳴らした。
バイカル湖は世界最大の淡水湖で、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage Site)に登録されている。水深は約1700メートルで世界の湖の中で最も深い。2500万年以上前から存在する最古の湖でもある。この湖特有の野生生物や透明な水を見ようと大勢の観光客が訪れている。
当局者との会議の席上、プーチン大統領は部屋の中から湖の揺らめく水面を見下ろしつつ、「バイカル湖周辺の広い地域は極めて高い汚染状態にある」と指摘。また「(バイカル湖は)この惑星全体のものだ」と述べ、将来世代のためにバイカル湖を保全することは「間違いなく政府の優先事項」だと明言した。
プーチン大統領は、バイカル湖の水質は今、生活排水や農薬によって汚染されていると述べ、「バイカル湖に排出される未処理水を大幅に削減」する必要があると述べた。
環境問題に個人的な情熱を持っていると公言しているプーチン大統領だが、その一方でバイカル湖沿岸の汚染工場の操業継続に関与し、活動家や非政府組織(NGO)――バイカル湖の保護活動に特に力を入れているものも含まれる――弾圧の指揮を執ってきた。
沿岸に旧ソ連が建設し、数十年にわたりバイカル湖を汚染してきた巨大な製紙工場は2013年にようやく閉鎖された。同工場は2008年に一度閉鎖されたが、地元の雇用への懸念からプーチン大統領が2010年に再開させていた。
バイカル湖の保全運動を展開してきた1990年設立のNGO「バイカル・ウエーブ(Baikal Wave)」は2013年、外国から助成金を受けているNGOを標的とした厳しい新法の下で「外国の機関」とされ、活動継続が不可能になったとして2016年に活動を中止した。
(c)AFPより
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2017年8月5日土曜日
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