2018年3月22日木曜日

未来型自動車の技術レベル、日本の80%

先月28日、英ウェストミンスター自動車産業委員会で歓声が上がった。日本のトヨタ自動車が英ダービーシャー州バーナストン工場に2億4000万ポンド(約360億円)を投資して次世代小型セダン(「ヤリス」)を生産すると発表したからだ。

6日(現地時間)にジュネーブモーターショーで初めて紹介されたジャガー「Iペース」は1回の充電で480キロ走行し、高性能車に劣らない性能(最高出力400馬力)まで備えた次世代電気自動車だ。この車は英ウォリックシャー州のウォリック国家自動車革新キャンパス(NAIC)で開発された。

未来型自動車を中心に英国の自動車産業が第2の中興期を迎えている。2005年から11年連続で世界5位の自動車生産国を維持しながらも今年は7位に後退することが確実視される韓国自動車産業とは対照的だ。

英国は50年前まで世界で最も多くの自動車を輸出していたが、技術・生産性が落ちて衰退した。その英国が2009年に官民合同自動車委員会と低炭素自動車庁を設立し、自動車産業にまた注力した。特に未来型自動車産業の生態系を構築した。自動車研究開発(R&D)を支援する約10カ所の高付加価値研究センターを中心に未来自動車基礎技術を確保したのが代表的な例だ。

韓国は英国より3年早い2006年に「エコカー開発及び普及計画」を出した。しかし技術の発展は遅い。政府が今年2月に発表した「未来車産業発展戦略」によると、自動運転車の核心部品の90%は海外から輸入しているのが実情だ。価格が高い車両用の半導体は100%輸入している。未来自動車産業を育成するコントロールタワーもない。

また韓国は英国のように国家レベルの研究開発(R&D)に焦点を合わせるのではなく、エコカー購買に英国より多くの補助金を投入した。投資の優先順位が変わったのだ。

こうした戦略の結果は明確だ。英国は過去10年間、低炭素技術の確保に注力し、外国自動車企業の投資が続いている。「技術さえあれば資本投資・雇用は自ずとついてくる」という戦略が功を奏したのだ。

韓国と先進国の未来自動車技術格差はさらに広がった。現代経済研究院によると、最高技術レベルを100とする場合、韓国のスマートカー技術水準は79、エコカー技術水準は83だった。日本(94、100)は韓国を大きく上回り、むしろ韓国と中国(62、70)の格差の方が小さい。

イ・ジマン延世大経営学科教授は「英国が未来型自動車産業に集中投資したのは、技術・資本集約的な雇用を創出し、経済の体質を根本的に変えようという戦略のおかげ」とし「第2の群山(クンサン)工場閉鎖事態を防ごうとするなら、韓国も英国をベンチマーキングする必要がある」と助言した。中央日報より
        

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