2018年3月19日月曜日

北朝鮮高官と韓米の元当局者ら フィンランドで20日会合

韓国と米国の元当局者や研究者、北朝鮮の当局者が出席する会合がフィンランド・ヘルシンキで20~21日(現地時間)に開かれる。19日には同国政府主催の夕食会が行われる。

会合には北朝鮮からチェ・ガンイル外務省北米局副局長が出席する。米国からはスティーブンス元駐韓大使や北朝鮮専門家のカーリン氏らが参加する。カーリン氏が北朝鮮側と接触し、実務作業を行ってきたという。
韓国からは申ガク秀(シン・ガクス)元駐日韓国大使や辛正承(シン・ジョンスン)元駐中韓国大使、白鍾天(ペク・ジョンチョン)世宗研究所理事長、チョ東昊(チョ・ドンホ)国家安保戦略研究院長らが出席する。

当初は昨年末、米朝による会合を開く方向で調整が行われたが、今年初め、韓国にも出席を提案し、今回の会合が実現した。

韓国側の出席者、金峻亨(キム・ジュンヒョン)韓東大教授は聯合ニュースの取材に対し、「当初は朝鮮半島の緊張緩和を話し合うため設けられたものだが、情勢が変わったため、首脳会談に関する内容を扱うと思う」と述べた。

4月末に南北首脳会談、5月までには米朝首脳会談が行われる見通しで、会合では両会談について意見交換するとみられる。

チェ氏は北朝鮮外務省の米国通として対米交渉の実務を担当しているため、米朝首脳会談の最大争点となる非核化などについてどのような意見を示すかが注目される。

元当局者や専門家を派遣した韓米両国は会合を通じ、北朝鮮の意向を探り、今後の首脳会談に備える思惑とみられる。

米国の出席者は首脳会談を巡る政界などの雰囲気を伝え、助言を行うとの見方が出ている。ただ、出席者のほとんどが民主党政権時代の当局者のため、会合の結果がトランプ政権に伝わり、影響を与えるかどうかは未知数だ。

会合にはぞれぞれ6人の計18人が出席する予定だ。会合の定例化についても議論するという。

フィンランド政府は会合の趣旨などの説明を受け、場所の提供などの支援を行っている。

金氏は「会合自体は一日半だが、発表などはなく白紙状態で議論する」と伝えた。
聯合ニュースより

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