2011年9月9日金曜日

患者iPSから神経細胞=遺伝性アルツハイマーで作製-新薬開発に応用期待・慶応大

 遺伝性のアルツハイマー病患者の細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り、神経細胞に変えたところ、「ベータアミロイド42」と呼ばれる毒性が高い物質が通常より2倍多く生み出されることが分かった。慶応大医学部の伊東大介講師や岡野栄之教授らが9日、英科学誌ヒューマン・モレキュラー・ジェネティクス電子版に発表した。

 研究チームによると、アルツハイマー病患者のiPS細胞を作ったとの論文発表は世界初。遺伝性アルツハイマー病患者は全患者の約3%を占めるが、特定の遺伝子の変異によりベータアミロイド42が脳に大量に蓄積し、神経細胞を死滅させるのが原因との見方が裏付けられた。

 伊東講師らは、遺伝性ではない患者の細胞からもiPS細胞を経て神経細胞を作る研究を進めており、違う原因の解明を目指している。iPS細胞は盛んに増殖するため、患者の特徴がある神経細胞を大量に作ることができ、ベータアミロイドの生成を防ぐ新薬の開発や、遺伝子の変異を正常に戻して神経細胞を再生させる医療の実現に役立つと期待される。(2011/09/09-06:58)
時事ドットコムより

アルツハイマーの神経細胞からiPS細胞を作成し、アルツハイマー症になる原因を特定した。それに対する新薬を作成すれば、アルツハイマー症の病気は根絶できるかもしれない。他にもいろいろな病気に対しても同じように新薬が開発されるかもしれない。iPS細胞の臨床を早く実現して欲しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁

金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...