2018年11月21日水曜日

ロシアで署名運動「中国に木材売るな」

中国の製紙関連業界の情報サイト、中国紙業網は19日、ロシア・シベリア地区で中国への木材輸出停止を訴える署名運動が発生していると伝えた。

ロシアは木材資源が豊富であるだけなく、質もよくて中国に隣接しているため、長年にわたり中国に大量の木材が輸出されてきたという。しかし最近になり、中国にも近いシベリア地区で、中国への木材輸出の停止を求める署名活動が発生し、数カ月で18万人の署名が集まったという。

記事によると、最近数年間はロシアから中国への木材輸出量は毎年、「記録更新」を続けている状態だ。現在は1日当たり多くて1200万立方メートル分が中国に運び込まれている。

そのため、シベリアでは乱伐により植生と自然環境が大きく破壊される現象が発生した。現地住民のひとりは「中国は長年にわたりロシアから木材を輸入してきた。本当に多すぎるのです」と述べたという。

記事によると、署名運動を知った中国人ネット―ユーザーからは不満が出た。「中国の木材輸入は正規のルートによるものだ。数が多いといっても現地の経済発展のために直接の収入をもたらしている」などとして、「乱伐は現地人の問題」「中国との貿易とは何の関係もない」といった主張が見られるという。

記事も「木材を輸出している対象国はわれわれ中国だけでない。皆さんはシベリアでの(中国)名指しの署名運動に、理屈が通ると思いますか」と、署名運動を批判する姿勢を示した。レコードチャイナより

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