安倍晋三首相と、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の23回目の首脳会談は14日、シンガポールのシャングリ・ラ・ホテルで行われた。1時間半に及んだ日露首脳会談の肝は、両首脳の差しの会談(tete-a-tete=テタテ=記録係も同席させず通訳のみ)である。
想起されるのは、一昨年12月15日、安倍首相の地元・山口県長門市で行われた日露首脳会談である。その内訳は、日露双方少人数会合75分、テタテ95分、関係者を含めた夕食会110分で、トータル4時間40分だった。
当時の新聞各紙は「日露首脳会談、領土問題で進展なし」で一致、否定的な扱いだった。
だが、安倍首相は同日午後11時28分に終わった夕食会後、宿泊した旅館別館のバーに、岸田文雄外相(当時)、世耕弘成経産相、長谷川榮一首相補佐官、今井尚哉首相秘書官(政務)を呼び、翌日午前1時半近くまで飲んでいた。筆者は、このことを夕刊フジでも書いた。
終始上機嫌だった安倍首相は件のテタテで、プーチン大統領から平和条約締結・北方領土問題について「進展」の感触を得たに違いない、とも。
今回も同じだ。産経新聞(16日付朝刊)が1面トップに「首相提案で交渉前進-平和条約、来年6月合意目指す」の見出しを掲げた報道が、首脳会談の真相である。すなわち、来年6月下旬に大阪で開催されるG20(主要20カ国・地域)首脳会議出席後、プーチン大統領は同30日に東京で安倍首相と会談する。
そして、両首脳は「平和条約締結・北方2島先行返還」で合意の日露共同声明に署名するはずだ。
さらに言えば、各紙報道「年明けにも首相がロシア訪問」は、1月23日にスイスのダボス会議出席の前にモスクワに立ち寄り、改めて詳細を詰めるということである。
要は、今回の安倍・プーチン会談が、それほど重要な意味を持つということだ。
その原点は、1956年10月の「日ソ共同宣言」(鳩山一郎首相とブルガーニン・ソ連首相が調印)と、2001年3月の「イルクーツク声明」(森喜朗首相とプーチン大統領が署名)である。
ところが、小泉純一郎政権下の02年10月の日露外相会談で、川口順子外相がイワノフ外相に「イルクーツク声明」の取り下げを通達、その後の日露交渉の「空白の10年」となった。
安倍首相は11月8日、実は官邸で会談した鈴木宗男・新党大地代表に対し、「日露は大きく動く」と語っていた。それは、来年7月の参院選を視野に入れているということである。夕刊フジより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年11月20日火曜日
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