2017年9月2日土曜日

アメリカで受けた人種差別体験を明かす

米国バージニア州で8月12日、白人至上主義を掲げるグループと人種差別反対派との間で激しい衝突が起きた。白人至上主義の男が反対派の集団の中に車で突っ込み、デモに参加していた32歳の女性が犠牲になった。

27日の『けやき坂アベニュー』(AbemaTV)では、コメンテーターの蝶野正洋が、自身がアメリカで受けた人種差別体験を明かした。「1988年くらいから1年間くらい、アラバマ州のバーミングハムというKKK(クー・クラックス・クラン)のど真ん中のところに滞在した。人種差別は当たり前だったし、一緒にいたサモア系の(プロレスの)パートナーも、米国人なのに差別されていた。90年代にCNNが持っていたプロレス団体で試合をやっていたが、スタッフに必ずアジア人、白人、黒人、ヒスパニックの全ての人種を、仕事の能力に関係なく平等に配置しないといけないというのが大企業にはある。それに対する白人のストレスもあったと思う。南部と大都市とではまた違う」と話す。

KKKとは、南北戦争終結後に作られた白人至上主義団体の1つで、家への放火や外を歩いている黒人を集団で撲殺したり、列車に轢かせたりするなど、凄惨な手口で人種差別を行ってきた。白い三角帽やたいまつが特徴で、多い時には会員数が500万人以上とも言われている。

また、蝶野は別の体験として「アラバマからミシシッピ、この2つは危ないと言われていた。ドライブしてて、高速で捕まったら絶対抵抗するなと。何も喋らずに免許証を出して、切符を切られるなら切られろと(いう認識だった)。向こうも誰がドライバーをしているかで対応が違う。ドイツ人の家内が運転していた時は、車を止められても大丈夫だった。でも、俺とそのサモアのレスラーが運転している時は、車止められて(何か)切られた」と対応に違いがあったことを明かした。

さらに、「ガソリンスタンドで(プロレスの)会場に行くために道を聞いたが、行くところ行くところ全部でウソをつかれた。結局、最初のガソリンスタンドの真裏の体育館だった。でもそんなの当たり前。それをストレスに思ったら生きられない。でも、日本でも外国人の方たちは同じようにストレスを持っている。俺らは日本人と外国人で壁を作ってしまう。それを相手も感じている」と意見を述べた。   AbemaTVより

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