2018年9月20日木曜日

また出た!「日本沈没」論 韓国のトップ経済紙が掲載

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権の経済政策破綻が明確になってから、「中間マスコミ」の悪意に満ちた日本誹謗(ひぼう)が目立っている。「中間」とは、保守でも左翼でもなく、中道という信念もないという意味だ。
 
中間メディアも経済政策については批判できる。しかし、政治に関する政権批判は恐ろしくてできない。その欲求不満が、安易な「反日ドライブ」につながっているのだ。

「私たちにとって日本の右翼勢力は“廃倫的集団”であり、日本列島は悪の中軸に他ならない」-。これは韓国のトップ経済紙「毎日経済新聞」の論説委員が書いた署名記事(韓国語サイト、2018年9月12日)の一節だ。見出しは「日本沈没」。

小松左京の小説や映画と、最近の台風被害、さらには北海道大地震を引っかけた見出しであり、「大災害の恐怖が日本の悪い根性をちょっと直したら良いだろう」と記事を結んでいる。

補足すると、韓国のマスコミは安倍晋三内閣の支持者を「日本の右翼勢力」と規定している。つまり、日本の多数派は「廃倫的=非人間的集団」であり、彼らが住む日本列島とは「悪の巣窟」と述べているのだ。

日本が自然災害に見舞われるたびに、喜々として奮い立つのが韓国の自称「愛国者」だ。

日本が東日本大震災の被害にさいなまれているとき、「日本に対する懲罰が足りないと判断するのも神の自由」と書いた中央日報(13年5月20日)と同じ流れの中に、毎日経済の「日本沈没」はある。

そういえば、中央日報が東日本大震災の翌日、1面トップに立てた見出しも「日本沈没」だった。

「旭日旗=戦犯旗」とは、反日を職業とする大学教授が最近になって仕立て上げた新たな反日材料だ。それに悪乗りして、済州毎日の論説委員も10月中旬に済州(チェジュ)島で行われる国際観艦式について、こう書いている。

「日本艦艇が戦犯旗である『旭日旗』を翻して、済州の海を引っかき回す」(韓国語サイト18年9月9日)と。まさに悪意に満ちた表現だ。

事実上の国営通信社である聯合ニュースは、農林畜産食品省の会議で出席者の筆記用具として三菱鉛筆製のボールペンが置かれていたことに噛みついて、「ボールペンまで戦犯企業の製品を使うとはひどい」とする出席者の憤怒を伝えた(韓国語サイト18年8月20日)。

「戦犯企業」とは、韓国人の特技である「悪のレッテルづくり」の一環としてできた言葉だ。しかし、彼らが「戦犯企業」とする三菱とは旧三菱(岩崎)財閥グループのことだ。

三菱鉛筆は、旧三菱財閥とは何の関係もない独立企業だ。韓国の国営通信社の知識レベルの低さを教えてくれる記事でもある。が、彼らにすれば、中央官庁が「悪なる日本」の製品を使っている事実を告発しただけで留飲が下がるのだろう。

中間マスコミがこんな調子で踊っている。だから、文政権がいよいよ窮したら、嘘ネタを集大成するか、日本閣僚の片言を捉えるかして、反日ドライブに出てくる可能性が大いにあるわけだ。

■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。著書・共著に『悪韓論』(新潮新書)、『崩韓論』(飛鳥新社)、『韓国リスク』(産経新聞出版)など多数。夕刊フジより

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