2018年9月22日土曜日

H2Bロケット 異常は部品変形 「こうのとり」23日打ち上げへ

燃料タンクのバルブが正常に動かず今月15日の打ち上げが直前で延期されたH2Bロケットについて三菱重工業はバルブの中の部品が変形していたことが原因だったと発表しました。
 
ロケットはバルブを交換し、23日午前2時52分に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。
 
国際宇宙ステーションに物資を届ける日本の宇宙輸送船「こうのとり」7号機を載せたH2Bロケット7号機は今月15日、打ち上げに向けた最終点検中に燃料タンクに取り付けられたバルブが正常に動いていないことがわかり、打ち上げが延期されました。

このバルブは、燃料の燃焼を助ける液体酸素をタンクから送るため圧力を調整する役割があり三菱重工業が分解して調べたところ、部品の1つに0.1ミリ程度の変形が見つかったということです。

三菱重工業によりますと、この部品の変形によって圧力が正常にかからず、エンジンに液体酸素を十分供給できないおそれがあったということです。

三菱重工業はロケットのバルブを正常なものと交換し、「こうのとり」7号機は23日午前2時52分に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。

三菱重工業の鈴木啓司チーム長は「なぜ変形したのかは引き続き調査をしている。平常心で冷静に判断しながら打ち上げの準備を進めたい」と話していました。
NHK NEWS WEBより

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