中国で不正ワクチンの問題が広がる中、中国のネットユーザーの間で「80~90年代に日本が中国の子どもにワクチンを支援していた」という情報が広まり、物議を醸している。
23日にあるネットユーザーが次のような文章を投稿した。
「ある医者が『君たち80年代生まれの人は幸せだよ。使われたのはみんな海外から輸入されたワクチンだ』と言った。80、90年代生まれに使用されたワクチンは、なんとすべて日本の無償援助によるものだった。日本は数十年間黙々と中国の子どもにワクチンを支援していた。しかし、中国政府は(日本の援助には)言及して来ず、世界保健機関(WHO)の援助だと言っていた。だが、実際は資金も技術も日本政府が提供したものだった」
「その医者によると、日本の援助は2008年まで続いた。中国が五輪を開催できるまでに成長したからだ。以降は中国が自ら子どものワクチン接種計画を進めてきたが、事故が絶えなくなった。毎年、ワクチンによって死ぬ子どもが出た。謎な国」
そして、同ユーザーは「半信半疑だったのでネットで調べてみたら、JICA(ジャイカ)が公開している資料を見つけた。なんと、本当だった」とつづり、「JICAにおける中国保健医療分野の協力」の資料を紹介した。
また、人民日報の2001年3月20日付の記事のキャプチャ画像も掲載している。記事は、日本政府が1560万人分のポリオワクチンを中国に無償提供する旨を報じたもので、記事中では「中国のポリオワクチン強化を助けるため、日本政府は10年来、協力事業団を通じて専門家の派遣、研修生の受け入れ、機材の提供などを行い、中国に22億円の援助を行っている。今回で提供されたワクチンの累計は2億人分となる」と伝えられている。上述の文章では「中国政府は言及して来なかった」とされているが、官製メディアも伝えていたようだ。
この投稿には他のネットユーザーから、「ありがとう」「第2次世界大戦を除いて、日本人は友好を大切にするんだ」といった声や、「彼らの援助はワクチンだけじゃない。他にもとても多いんだ。私が通っていた学校の化学の実験器具も日本から贈られたものだった。けど、国は大っぴらには言わない」と指摘する声も。また、「当時は日中友好の時代。テレビは毎日日本のアニメやドラマを流し、日本は中国にたくさんの援助をした。本当に美しい時代だったな」というコメントも見られた。
一方で、「中国も戦後賠償を放棄した(のだから援助は当然)」という声や、「日本が2億人分のポリオワクチンを援助してくれたことにはすごく感謝。だけど、(文章にある)『すべて』というのは明らかなうそ。それから、日本の援助が終わってから中国政府がワクチン計画を始めたように書いてあるのも間違い。70年代中ごろには計画が制定されていた」との指摘、「日本政府は日本人に戦時中の中国侵略や731部隊、慰安婦などを教えず、中国政府は中国人に日本人による援助を教えない。(互いに)視野が狭まっている」というコメントも寄せられている。レコードチャイナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年7月25日水曜日
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