2018年7月25日水曜日

台風12号 あさって小笠原諸島に接近 本州に近づくおそれも

台風12号は、日本の南の海上を北寄りに進んでいて、27日午後に小笠原諸島に最も接近する見込みです。その後、今月29日の日曜日にかけて本州に近づくおそれがあり、気象庁は今後の台風の情報に注意し、早めの備えを進めるよう呼びかけています。
気象庁の観測によりますと、台風12号は午後9時には沖ノ鳥島近海をゆっくりとした速さで北東へ進んでいます。

中心の気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルで、中心から半径170キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。

台風は発達しながら北寄りに進む見込みで、27日午後には暴風域を伴って小笠原諸島に最も接近する見込みです。

その後、28日土曜日には伊豆諸島に、29日日曜日にかけては本州に近づくおそれがあります。

台風の接近に伴って小笠原諸島では、27日は風が非常に強く吹き、海上はうねりを伴って大しけとなる見込みで、気象庁は強風や高波に十分注意するよう呼びかけています。

また、本州に接近した場合、東日本を中心に暴風や高波、高潮、大雨のおそれがあるとして、今後の情報に注意するとともに早めの備えを進めるよう呼びかけています。
 
上空の「寒冷渦」進路に影響する要因
 
気象庁によりますと、台風の進路に影響を及ぼす要因の1つが、上空の「寒冷渦」と呼ばれる寒気を伴った空気の渦です。

この「寒冷渦」は26日以降、日本付近に南下してくると予想され、台風は、寒冷渦の周りに吹く反時計回りの風の流れに乗って進路を変え、北上すると予想されています。

ただし、寒冷渦と台風が近づくタイミングなどによって進路が変わるため、予報円が大きくなっているということです。

気象庁は、最新の台風の情報に注意してほしいとしています。NHKニュースより

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