ラオス南部で、建設中のダムが決壊した大事故は、地元当局が29日、「9人が死亡、130人以上が行方不明」と被害状況を修正した。6000人以上が家を失ったとされ、ダム建設を担当した韓国への逆風が強まっている。
同国の技術力への信頼が揺らぎ、海外インフラ建設市場での受注減少は濃厚だからだ。米中経済戦争の直撃を受け、成長鈍化が指摘される韓国経済は大丈夫なのか。ジャーナリストの加賀孝英氏が迫った。
「基準に満たない低水準の建設が(ダム決壊)事故の原因だ」
ラオスのカンマニー・インティラート・エネルギー鉱業相は26日、怒りに満ちた顔で、こう断言した。英紙ガーディアンも同日、「人災であることに疑いの余地はない」と報じた。
ご承知の通り、ラオス南部アタプー県で建設中だった「セピエン・ナムノイダム」の補助ダムが23日、決壊した。約50億立方メートルもの水(黒部ダムの貯水量の約25倍)が下流地域を襲った。韓国側は「集中豪雨が原因だ」と主張したが、ラオス政府は「手抜き工事が原因だ」と否定した。
被災地は悲惨だ。高さ12メートルの濁流が人々を襲った。犠牲・避難者はラオスだけではない。隣国カンボジアでも約2万5000人が避難した。歴史的大惨事だ。
日本商社の関係者は「ラオスの人々から『韓国人がひどいダムを建設して国民を虐殺した!』『韓国を許すな!』という怒りの声が飛び交っている」という。
問題のダムは、10億ドル(約1100億円)規模の、ラオスの国家的大型プロジェクトだ。韓国のSK建設と韓国西部発電が2012年に共同受注し、タイ政府系発電会社とラオス国営企業と合弁会社(筆頭株主・26%出資のSK建設)をつくり、建設に当たっていた。
来年2月に発電事業(総発電量41万キロワット)を開始、タイなどに電力を輸出し、年間1億4000万ドル(約155億円)の販売収益を見込んでいた。すべてが水の泡だ。
韓国・中央日報(日本語版)は26日、「ラオスのダム決壊、4日前から兆候『韓国職員53人は避難したが』」という記事を掲載した。韓国人だけ逃げて、ラオス国民は見殺しにされたという内容だ。事実なら、絶対に許されない。
日本の大手ゼネコン関係者は「ダム事業の入札には、日本企業も参加していた。ところが、SK建設側が『日本より格段に安くする。日本より短期で完成させる』と強引に受注した。関係者は『絶対無理。手抜き工事になる』と噂していた」といい、こう続けた。
「この工事は、韓国政府機関も出資し、官民一体だった。損害賠償額は天文学的数字になる。SK建設だけでは済まない。すでに『韓国企業は手抜きばかりだ』という批判がふき出している。今後、海外事業の受注は絶望的だ。韓国経済は今、米中経済戦争の直撃でどん底だ。今回の事故は『破綻の引き金』になる」
そんななか、とんでもない情報を日韓両政府筋から入手した。
「突然、韓国のネット上で『工事で使った設計図は日本のものだ』『決壊した部分は日本の業者が工事した』という情報が流され、『すべて日本が悪い』という世論操作が始まっている」
何たるデタラメだ。ふざけるな!
さらに、あきれた。韓国大統領府は27日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が30日から来月3日まで夏休みを取ると発表した。重病ならともかく、国家の一大事に夏休みとは! 溜息しかない。
文氏にお願いがある。どんなに困っても、日本に泣きつくことだけは、絶対に止めていただきたい。夕刊フジより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
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