2018年7月31日火曜日

観光シーズン到来、「天空の鏡」の湖にごみの山

青海省にあるチャカ塩湖は観光シーズンを迎えた。海抜3059メートルの高地にある湖で、風のない日には突き抜けるような青空を湖面に写し出すことから「天空の鏡」などと呼ばれている。しかし観光客が押し寄せたことで、湖の周辺は「ごみの山」と化している。新浪網が伝えた。
チャカ塩湖は青海省海西モンゴル族チベット族自治州オラーン県にある。青海省はチベット民族が古くから住む地域としては北部にあり、伝統的にはアムドなどと呼ばれてきた。同地では一方で、モンゴル民族も古くから暮らしてきた。高地であることから、青海省に住むモンゴル人は「デード・モンゴル(上のモンゴル)」と呼ばれてきた。

チャカとはチベット語で「塩の池」の意。同湖はモンゴル語では「ダブスン・ノール(塩の湖)」と呼ばれる。チベット語とモンゴル語の古くからの地名があることも、同地は古くから、両民族の居住地だったことが分かる。

チャカ塩湖は、青海省で大きな面積を占めるツァイダム盆地にある四大塩湖とされる。ツァイダム盆地は大部分が砂漠で、その中に点在する「奇跡の湖の一つ」とも言える存在だ。チャカ塩湖は、風のない日に突き抜けるような青空を湖面に写し出すことから「天空の鏡」などと呼ばれている。

かつては交通が不便だったが、現在では湖近くまで青海省とチベット自治区を結ぶ青藏鉄路の支線が建設されるなどで、ずいぶん便利になった。冬の気候が厳しいとあって、観光シーズンは何と言っても夏だ。現在すでに、大勢の人々が詰めかけているが、問題は大量のごみの発生だ。

チャカ塩湖観光の目玉となっているのは「湖面の廊下」での撮影だ。同湖の岸近くには人の足首から膝程度の深さしかない部分が広がっている。その場所を「湖面の廊下」と称し、湖に写った自分とその背後にある天空を撮影する。湖に入るには、サンダルやビニール製の靴の覆いを使うことが多いが、立ち去る際にはそのままぽい捨てする人が後を絶たない。ごみ箱も設置されているが「まるで無視」という。

「神秘的な自然の風景」を売り物にする観光地にとって「ごみの山」の出現は致命傷となる。そのため、チャナ塩湖の観光スポットでは、清掃員が毎日13時間も働いて、ごみの増加を何とか食い止めているという。レコードチャイナより

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