2018年7月27日金曜日

トラブル続出のアシアナ航空、相次ぐ出発遅延や機内食なし

2018年7月27日、韓国のアシアナ航空で出発遅延などのトラブルが相次いでいる。安全に対する懸念も高まっているほか、機内食なしで運航するケースもあり、乗客の不満も強まっている。事態を重視した韓国政府は運航スケジュールに見合った適正な整備体制を取っているかなどの特別調査に着手した。

朝鮮日報によると、15日から23日までで同航空の航空機がトラブルにより1時間以上出発遅延または引き返したケースが計8件あった。23日に米ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港発、仁川国際空港着の221便(エアバスA380)は座席の配電問題で5時間以上遅れた。金浦空港から済州空港に向かう予定だった国内便は機内の空気循環系統設備に問題が見つかり、運航が取り消された。このため、済州と金浦を行き来する計6便が欠航になった。

15日にはベトナム・ノイバイ国際空港発、仁川空港着のOZ204便(エアバスA350)でブレーキ故障が発生。この日は出発が13時間40分遅れ、乗客270人のうち200人が他航空会社の便を利用、残りの70人は現地にもう一日滞在して翌日帰国した。

アシアナ航空の職員が集まるカカオトークの匿名チャットルームでは、職員が原因は部品不足による「部品の使い回し」と整備士不足にあると告発。聯合ニュースなどによると、国土交通部は23日、同航空の整備体制の実態などの特別調査を22日に開始し、来月3日まで続けると発表した。適正な整備体制を取っているのか、予算を十分に確保しているのかなどを確認する予定だ。

これらに関して中央日報はアシアナ航空が「航空機から部品を取り外して別の飛行機に装着する整備方式は現行航空法が認めた適法な方式であり、国内外の航空会社がすべて運用する制度だと説明している」と報道。整備士不足についても「現在約1500人の整備士を保有していて、航空機1機あたり整備人員12人と規定した国土交通部の勧告より多い17人水準で運用中」と釈明しているという。

出発遅延とは別に、アシアナ航空は「機内食騒動」でも利用客に不便を強いた。今月1日から4日までの計100便で機内食が定時に供給されず、1時間以上出発が遅れた。一部の便では機内食がまったく出ない「ノーミール(NO MEAL)」状態で運航された。

ある空港関係者は「路線により航空便利用客が固定しているので、サービス改善に疎くなってしまう面があるようだ」と指摘。「トラブルが繰り返されれば夏休みシーズンの乗客たちの不安は膨らむ一方だろう」と危ぶんでいる。レコードチャイナより

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