2018年7月28日土曜日

韓国から古着300トン、鼻を突く異臭、ウイルス感染の危険も

2018年7月26日、銭江晩報によると、浙江省の警察当局が韓国から密輸された300トンの古着を押収した。
5月20日、温州市永嘉県で密輸取締官が港でパトロールをしていた際、見たことのない船を発見。怪しいと感じた取締官はすぐに温州税関に連絡して調査を開始した。その結果、この船が韓国の釜山を出航していたことが分かった。積み荷を調べるため包装を解くと、鼻を突くような悪臭があり、中身は油などの汚れや嘔吐物、汗シミなどが付いた古着だったという。いずれも輸入が禁止されているごみだとのこと。古着は計300トンあり、さまざまな有名ブランドの服が季節を問わず山のように積み上げられた。

当初、船員たちの姿は見当たらなかったが、後に捜査の結果、4人の船員を逮捕。リーダー格の台湾籍の男は、「友人の紹介で密輸品の輸送を請け負って生計を立てていた。黒幕は知らない。古着の密輸は違法だとは知っていたが、もうかるのでやっていた」などと話しているという。

今回の事件では、これだけたくさんの古着をどこで集め、どのように利益を得ているか詳細は不明だという。しかし、広東省などで発生した類似の事件からすると、古着のほとんどは韓国人が廃棄または寄付した衣服で、収集コストは非常に低く、中国に到着後、洗ってから市場へ出回るようだと記事は伝えている。

警察は、これらの古着にはさまざまな細菌が付着している可能性があると指摘。深セン疾病予防控制センターの魏方(ウェイ・ファン)博士は、「密輸古着には大量の病原体が含まれている可能性があり、皮膚や口などを通して体内に入ることがある」と指摘。「中には血液の付着している古着もあり、エイズや深刻な肝臓病患者が着用していた可能性もある。体の弱い消費者が着ると感染するリスクがある」と注意を促している。

レコードチャイナより

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