福岡市と韓国・釜山市の産学界リーダーによる提言機関「福岡-釜山フォーラム」の第12回会合が2日、福岡市であった。釜山の日本総領事館前に慰安婦問題を象徴する少女像が設置された問題などで日韓関係が大きく揺れている中、「福岡-釜山を起点にした日韓パートナーリング」をテーマに議論。釜山で若者の就職難が深刻な一方、福岡では人材不足が問題となっていることを受け、両地域が人材マッチングに向けた取り組みを強化することが必要との認識で一致した。
福岡側から石原進・JR九州相談役ら12人、釜山側から李〓鎬(イジャンホ)・前BNKファイナンシャルグループ会長ら10人が参加。両市の政策やグローバル人材の育成、韓国人材と日本企業のマッチング事業などについて発表や討論が行われた。
議長総括では、今年2月に姉妹都市締結10周年を迎えた両市が友好協力関係を深め、広域経済圏の実現に向けて努力することが「政治状況の如何(いかん)に関わらず重要」と明記。平昌冬季五輪(2018年)や東京五輪(20年)など世界的スポーツイベントが日韓で相次ぐ機会を生かし「福岡・釜山周遊ルート」を共同開発することなどで一致した。
一方、議論に先立ち、来賓の道上尚史・釜山総領事があいさつし「総領事館前の慰安婦像の設置で、韓国に失望している日本国民が少なくない。外交の懸案に目をつぶり、交流だけ進めるのはどうか。懸案への相互理解をより進めるべきだ」と問題提起。基調講演した小倉和夫・元駐韓国大使は「問題は(両国民の)相手への印象で、現状は深刻。相手に対する知識が一定の段階を超えれば、好感度は増す。共通課題を議論することが大切」と述べた。
例年、福岡、釜山両市長がオブザーバー参加しているが今年は欠席。福岡市の古島英治国際交流課長によると、5月、福岡市側が事務レベルで釜山市側に「(日韓関係が悪化している時期に)両都市の代表が出席することが適切かどうか慎重に検討せざるを得ない」と出席の是非について協議を申し入れていた。 西日本新聞より
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年9月3日日曜日
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