2017年9月1日金曜日

中国、BRICS首脳会議を狙った北の報復警戒

中国外務省の華春瑩報道官は29日の記者会見で、北朝鮮の弾道ミサイル発射に関し、「国連安全保障理事会決議に背いて弾道ミサイルの発射活動を行うことに反対する」と非難したが、同時に日米韓など関係国にも自制を求めた。
 
習近平政権は、9月4、5両日に福建省アモイで主催する新興5カ国(BRICS)首脳会議に合わせ、北朝鮮がさらなるミサイル発射や核実験に踏み切ることへの警戒を強めている。
 
中国国営新華社通信(英語版)が29日、日本メディアを引用する形で北朝鮮のミサイル発射を速報したのは午前5時12分(日本時間同6時12分)。発射の14分後、ミサイルの一部が太平洋に落下したとみられる時間帯で異例の早さだった。
 
中国当局がBRICS首脳会議の開幕を控えたこの時期、北朝鮮の動向に神経をとがらせているのにはわけがある。
 
国連の制裁決議に同調する習政権に報復するため、中国で開かれる重要な国際イベントに合わせ、北朝鮮がミサイル発射を強行してきた経緯があるためだ。

昨年9月に杭州で開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議では最終日に、今年5月に北京で開かれた現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の国際会議では開幕日に、北朝鮮はそれぞれ弾道ミサイルを発射し、主催者の習国家主席の顔に泥を塗った。
 
30日(日本時間)に開催予定の国連安保理の緊急会合では、中国に対し、石油の輸出規制など対北制裁のさらなる強化を求める声が高まるのは必至。
 
習氏は9月のBRICS首脳会議の際に、ロシアのプーチン大統領と会談し、北朝鮮問題の対応を協議するとみられる。北朝鮮が両国を牽制(けんせい)する動きに出ても不思議ではない。  産経ニュースより

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