鶏卵から殺虫剤成分が検出された問題に揺れる韓国で、異物や雑菌が混入した不衛生な食品の発覚が相次いでいる。豚足やゆで豚から基準値の約120万倍を超える大腸菌が検出されたほか、焼酎にたばこの灰とおぼしき物質が混入したケースや、ハンバーガーから黄色ブドウ球菌が検出されるなど、「食の安全」とはほど遠いずさんな衛生管理が、政府の調査で明らかになったのだ。韓国のネット掲示板では、「まるで動物のエサ」「日本がうらやましい」などと悲嘆の声も上がっている。
加工食肉は雑菌まみれ!?
食肉加工品の約3分の1が不衛生-。日本の消費者庁にあたる韓国・消費者院が8月17日に発表した衛生実態調査で、ずさんな韓国の食の実態が判明した。冷凍の豚足・ゆで豚など、市販されている30製品のうち11品から、食中毒の原因菌や大腸菌群が見つかったのだ。
消費者院のプレスリリースによると、ヨンウ食品が製造した冷凍食品「骨なし豚足」から食中毒菌の「リステリア・モノサイトゲネス」が見つかった。体力のない幼児や高齢者の場合、髄膜炎や敗血症などを発症する恐れがあるほか、妊婦が感染した場合、胎児にも感染し早産や流産の恐れもあるという。
さらに、冷蔵・冷凍の豚足・ゆで豚など8製品で基準値の最大123万倍にあたる大腸菌群が見つかったほか、食品の腐敗を引き起こす細菌も基準値の最大270万倍が検出されたという。本当に食品といえるのかが危ぶまれる状態だ。
消費者院に寄せられた豚足・ゆで豚などに対する消費者からの苦情・被害届は、2014年の45件から15年(57件)、16年(77件)と年々増加。今年1~6月も36件と前年に迫るペースで寄せられており、報告の85%が下痢や腹痛、じんましんなどの症状を訴えているという。
同様に消費者院は8月10日、ファストフード店やコンビニエンスストア11社で販売するハンバーガー38製品のうち、1製品から基準を超える黄色ブドウ球菌が検出されたと発表した。いずれも消費者院は該当する事業者に衛生管理の強化と表示基準の順守を勧告したが、“汚染食品”の根絶につながるかは不透明だ。
リサイクルの弊害? 焼酎76万本からたばこの灰が
検出されるのは雑菌ばかりではない。韓国・中央日報や朝鮮日報は8月17日、昌原市に本社を置く大手酒造メーカー、舞鶴(ムハク)の人気焼酎「ジョウンデー」からたばこの灰とみられる物質が検出され、5日間の営業停止処分を受けたと報じた。
「異物が混入している」という消費者からの報告を受け、食品医薬品安全処が調査した結果、異物はたばこの灰とみられ、5月に生産された約76万本の焼酎に混入した恐れがあるという。関係者の話として「リサイクルした瓶に入っていたたばこの灰がこびりついていた」としており、十分な洗浄が行われていない恐れがある。
同社は過去にも、たばこの吸い殻やつまようじが混入した焼酎を出荷し、問題となっていた。さらに今回、食品医薬品安全処が調査した結果、工場で使用する地下水から基準を超える細菌が検出され、施設の回収命令も出されたという。
つけ爪から有害物質、生理用ナプキンなど食品以外も安全崩壊
韓国では今月、国内産の鶏卵から殺虫剤の成分「フィプロニル」が検出され、全ての養鶏場が一時、鶏卵の出荷中止に追い込まれた。調査の結果、食品医薬品安全処は8月21日、全国52カ所の養鶏場が不適格だったと発表し、出荷停止と卵の廃棄を命じたが、こうした消費者の安全に関わる事案は、食品だけではない。
食品医薬品安全処は8月23日、日用品メーカー「美しい国」が製造した生理用ナプキンの回収・検査を行うと発表した。利用者から体調不良を訴える苦情が多く、同社は全製品の購入者に代金を払い戻すとしている。
一方、7月には消費者院が、女性用のつけ爪(ネイルチップ)やネイル用接着剤を調査。接着剤10製品のうち9製品で、基準値を大幅に超える有機溶剤のトルエンやクロロホルムが検出されたほか、ネイルチップ1点から基準値の約6倍の鉛が見つかったと発表した。
食品や身につける日用品の不祥事は、健康に直結する。韓国のポータルサイト大手「ネイバー」の掲示板では「隣国日本は食品だけは信用できると聞いた。日本がうらやましい」と嘆く声や「大韓民国はなぜこのようなことが繰り返される。新興国でも食品だけはいい加減なことをしない」と憤る声が上がっている。 産経ニュースより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年9月1日金曜日
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