日本動画協会は、2017年の日本アニメの国内外の動向をまとめ2018年12月4日に「アニメ産業レポート」として刊行する。この発刊に合わせて、日本アニメ産業の市場規模が2兆1527億円になったことを明らかにした。
前年比で8.1%増となり、過去最高となった。8年連続増となる。2009年の1兆2542億円から8年間で約1.7倍との高い成長である。
日本動画協会のアニメ産業市場は、国内外で日本アニメに対して支出したエンドマーケットの市場規模を合算したものだ。テレビ、劇場興収、ビデオパッケージ・配信の売上高のほか、商品化や音楽、ライブエンタテイメント、遊興など様々な二次展開のマーケットも含んでいるのが特長だ。
なかでも2017年に目立ったのは、海外市場である。日本以外の国でコンシュマーが日本アニメにいくら支出したかを示したものである。
この金額が前年比29.6%増と高い伸びとなり、総額で9948億円にもなった。近年指摘される海外での日本アニメの高い人気を反映している。
一方、国内市場は、全体の伸びとは逆に、2014年の1兆3034億円、15年の1兆2382億円、16年の1兆2247億円、そして17年の1兆1579億円と3年連続減少している。この結果、2017年には海外市場は全体の46%と半分近くを占めるようになっている。日本アニメ産業市場の成長を支えるのは海外市場の拡大なのである。
ただし国内でも成長分野と、停滞する分野が分かれている。イベントやコンサートなどのライブ分野は16.3%増、配信は約10%の増となった。ただしビデオパッケージや、映画は弱かった。
日本動画協会では、「アニメ産業レポート2018」の刊行を記念して、2018年12月5日に執筆者が登壇するセミナーを開催する。日本動画協会が主催する「アニメビジネス・パートナーズフォーラム」のプログラムとして約2時間にわたり、アニメ産業の最新動向を解説する。
参加は「アニメ産業レポート2018」の購入にて(当時会場内でも販売)無料となる。場所は東京都港区のアーク森ビル ジェトロ東京本部にて。詳細は日本動画協会の公式サイトにて確認できる。アニメーションビジネス・ジャーナルより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年12月3日月曜日
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