2018年12月24日月曜日

米マティス国防長官の辞任前倒し トランプ大統領が発表

アメリカのトランプ大統領は、来年2月末に辞任することを表明したマティス国防長官について、辞任の時期を前倒しし、来月1日にシャナハン国防副長官を国防長官代行にあてると発表しました。マティス国防長官の辞任をめぐる批判的な報道に激怒し、辞任の前倒しを決めたものとみられています。トランプ大統領は23日、ツイッターに「来月1日にシャナハン国防副長官を国防長官代行にあてることを喜んで発表する」と書き込みました。

これによって、来年2月末に辞任すると表明していたマティス国防長官は、およそ2か月、時期を前倒しして、来月1日までに辞任することになりました。

マティス国防長官は先に、トランプ大統領に宛てた書簡の中で同盟関係の重要性を強調したうえで、「大統領には価値観を共有する人物を国防長官に選ぶ権限がある」と記し、意見や考え方の違いから辞任することを明らかにしていました。

これについて、アメリカの主要メディアは、国防長官は大統領のやり方に抗議して辞任を決めたなどと報じていましたが、有力紙「ニューヨーク・タイムズ」などは、トランプ大統領がこうしたみずからに批判的な報道に激怒し、マティス国防長官の辞任の時期の前倒しを決めたと伝えています。

トランプ大統領は22日のツイートで、かつてオバマ前大統領に中央軍司令官を更迭されたマティス氏にやり直す機会を与えたのは自分だと強調する一方、「同盟国は非常に重要だが、アメリカを利用するなら別だ」と書き込み、マティス氏に反論していました。

 
「マティス氏は大統領と同じ考え共有せず」
 
アメリカのトランプ大統領の首席補佐官代行に指名されているマルバニー行政管理予算局長は23日、ABCテレビに出演し、「マティス国防長官と大統領は同じ考え方や世界観を共有していなかった。2人は、同じ立場になることが一度もできなかった」と述べました。

さらに、「トランプ大統領は大統領選挙の時から、シリアからアメリカ軍を撤退させると表明してきた。大統領には同じ目標に向けて取り組む人を国防長官にする権限がある」と述べ、マティス長官の辞任は当然だという考えを示しました。

一方、マルバニー氏は、シリアからのアメリカ軍撤退をめぐっては、マティス長官だけでなくポンペイオ国務長官やボルトン大統領補佐官も反対していたのではないかと問われたのに対し、「私はまだ首席補佐官の職に就いておらず、撤退の決定に深く関与していない」と述べ、大統領の決断に賛成する側近がいたのかどうかについては答えませんでした。NHK NEWS WEBより

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