2018年12月21日金曜日

インドネシア、ナトゥナ諸島に軍事基地 南シナ海、中国に対抗

インドネシアは21日までに、南シナ海南端のナトゥナ諸島に、軍事基地を開設した。同諸島北側海域は、インドネシアの排他的経済水域(EEZ)だが、中国が南シナ海の大部分を管轄していると主張する根拠の境界線「九段線」と一部が重複し、違法操業を続ける中国漁船の拿捕(だほ)などをめぐり、両国は対立してきた。インドネシアは警備体制を強化し、中国の一方的な海洋進出に対抗する。
 
現地メディアなどによると、基地は同諸島の本島、大ナトゥナ島に建設され、地対空ミサイルや軍港、飛行機格納庫、病院などの軍用施設が整備された。人員は数百人以上とみられる。今月18日に開設式が行われ、ハディ国軍司令官は、領海を中心に、あらゆる安全保障上の脅威に対応するよう訓示した。

このため、ジョコ大統領は2016年6月、ナトゥナ諸島を訪問して軍艦などの警備状況を視察。インドネシア国会は同月、同諸島の軍事基地整備に向けた予算を承認していた。

インドネシア政府は17年7月、ナトゥナ諸島北方の領海について、従来の「南シナ海」から「北ナトゥナ海」に表記を改めた地図を公表し、この海域が領海であることを強調。

中国は、同諸島をインドネシア領と認めているが、国際的な仲裁裁判で全否定された「九段線」の主張は維持しており、この地図にも反発した経緯がある。

日本の河野太郎外相は今年6月、訪問先のインドネシアでルトノ外相と会談し、ナトゥナ諸島などでの漁港整備や、違法操業漁船を取り締まるレーダー設置などの協力を約束した。産経ニュースより

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