2018年12月20日木曜日

イカ失踪の顛末=韓国

今度はイカが大変なことになっている。価格がずっと上がっている。1匹8000ウォン(約800円)もする。昨年の同じ時期に比べて40%、3年前に比べると160%高い。重さにすると1キロあたり2万ウォンだ。輸入冷凍サンギョプサルの2倍にのぼる。中華料理店のチャンポンでイカを見つけるのが難しいという。

価格が上がった理由は当然、漁獲量が減ったからだ。イカは2000年代初期まで年間漁獲量が20万トン以上だった。その後は減少し、昨年8万7000トンまで減った。今年は5万トンを下回る見込みだ。海水の温度が上がったためイカの生息地が北に移動し、その北側の海で中国がイカを乱獲している。韓半島(朝鮮半島)近隣ではもう獲れない。このままだと、韓国国民に人気があるスケソウダラやウマヅラハギが近海から姿を消したようにイカも消えてしまうだろう。国立水産科学院が今年、イカを「資源回復対象魚種」に指定した背景だ。

中国は韓国だけでなく世界の海でイカを大量に獲っている。公海で漁獲されるイカの7割を中国が占めると推定される。表面的な理由は食生活の変化による食料の確保だ。しかし内心は違う。香港サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)の報道によると、本当の理由は「海洋征服」(conquer the world’s ocean)だ。

SCMPと海洋科学界の見方はこうだ。イカの寿命は1年にすぎない。長く追跡できず、移動経路を把握するのが容易でない。海水の流れ、温度や塩分の変化を細かく把握して分析してこそ、広い大洋のどこにイカの群れがあるのかを予想できる。このためイカ漁は中国の海洋科学発展を試すテストベッドとなる。予測した通りにイカの群れを発見すれば、それは中国が海洋環境の変化を把握しているという傍証だ。これは気候覇権と連結する。海水の温度・流れのような海洋環境こそが天気に最も大きな影響を与える要素だ。

人類で初めて月の裏側に行く宇宙船を打ち上げた中国はこのように海洋科学の覇権も狙っている。韓国は何をしているだろうか。世界最高学術誌ネイチャーから「韓国では政府が交代すれば研究機関長を強制的に中途辞任させるのが一般的」という批判を受けている。研究費支援の約束を守らず国内の外国人学者が青瓦台(チョンワデ、大統領府)に抗議したりもした。突然、スルメが無性に食べたくなってきた。中央日報より

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