今読んでいる本は、「震災恐慌」著者は田中、上念氏の共著です。近代に日本は関東大震災、阪神・淡路大震災の震災を経験しています。その震災が日本の経済に与える影響について、論じています。結論から言えば、日本政府と日銀が間違った金融政策を展開すると2~3年後には恐慌が発生すると警告を発しています。
震災復旧には、政府は本格的な復旧財源をまだ確保していません。今回の震災の被害額は16兆円~26兆円と言われていますが、この本では20兆円と見積もっています。これは直接的な被害総額で、間接的な被害を入れれば、その額は大きくなるだろうと書かれています。
関東大震災のあとの4年後には昭和金融恐慌が起こり、さらに3年後には昭和恐慌が発生し、戦争へと突入していった。
阪神・淡路大震災が発生して2年後、消費税を上げたためにデフレが起こり、経済が大停滞見舞われ、今日に続いている。
今回の震災でしっかりとした復旧予算を確保して、手当をしないと過去の轍を踏むことになりかねないと警告をしています。
関東大震災を調査した、小泉信三(元慶應義塾大学長)が震災復興策を4点にわたって、提起しています。
1.予算の組み替えをする。(子ども手当の、高速道路無料化の財源)支出を削減して、復興資金に充てる。
2.増税みたいに、被災していない地域からお金をもらってくる。
3.国債を発行して、復興資金を未来からもらってくる。
4.インフレを起こす政策。
この4点を実行することにより、日本全体の景気を回復させ被災した経済も持ち直し、復興を達成する可能性を示唆した。
今もこの政策は生きているのではないかと個人的には思います。政府や日銀が実施してほしいものです。増税をすれば経済はさらに失速し取り返しのつかない事態になります。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2011年6月3日金曜日
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