2012年1月20日金曜日

北朝鮮の行く先は

金正日総書記が急死し、3代目の北朝鮮の指導者となったのは、若干29歳の金正恩である。
金正恩の権力基盤は今のところ盤石ではないという、中国は盟主国として、2つのシナリオを想定している。一つは金正恩が軍の傀儡となって生き残る。二つ目は軍がクーデターを起こすというシナリオを想定している。

懸念されるのは、二つ目の軍がクーデターを起こし北朝鮮が不安定になり、米軍が北朝鮮に介入することを中国としては絶対避けなければならないと言うことである。北朝鮮が緩衝地帯として米軍の間で一定の距離を保てることである。仮に北朝鮮が韓国と統一されると中国は、安全保障上の緩衝地帯が無くなるのを恐れている。

北朝鮮の「Xデー」は何時なのか、週刊現代は4つの日を想定している。一つは2月16日、金正日の誕生日、二つ目は4月15日金日成生誕100周年、三つ目は4月25日朝鮮人民軍創設日、四つ目が6月25日の朝鮮戦争開戦の62周年記念。4月ぐらいが一つの「Xデー」節目になりそうである。

中国人民軍は北朝鮮の国境1300キロの国境線を大幅に強化している状態である。北朝鮮で内乱状態になれば、北朝鮮の難民が中国へ避難するのを受け入れない準備のためと、金一族の中国への亡命を受け入れないという事も決めているようである。金正恩は中国の後ろ盾を無くした形になることになる。金正恩と軍部強硬派との関係は修復がしがたいまでに関係が悪化しているようである。

中国の国益は、国境付近の安定と米軍の北朝鮮の介入を阻止するのであれば、北朝鮮の統治者が金正恩だろうが、金永春だろうが、第3者であるが一向にかまわないのであるようである。

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