29日イラン国営通信によると、カゼミ石油相は「近くEUの数カ国に対する原油の輸出を停止する(どこの国への輸出停止なのか国名は発表されていない)」と述べ、禁輸措置を決めているEU(欧州連合)への対抗措置を示唆したが、一方、EU(欧州連合)への全面禁輸措置の逆制裁法案は審議延期という硬軟姿勢を示した。輸出停止国がどこなのか分からないが、南欧諸国なら致命的な影響を受けることになる。
イランへの石油の依存度が高いギリシャ、イタリア、スペインが調達先を変更できる時間の確保のため、7月と決めたがイランは猶予期間を許さず、いつでもEU(欧州連合)への禁輸措置実施しEU(欧州連合)を混乱に陥る狙いは捨てていない。
イランも強硬姿勢だけではなく話し合いによる、余地も残しておきたいとの思惑から議会関係者はその様な法案は議会に提出されていない、最終的にはその様な措置もあると言うことだと語っている。若干、強硬姿勢から後退した発言もしている。
イランもEU(欧州連合)への全面禁輸措置を取ると、それに変わる輸出国はないので、イラン経済に与える影響は大きいものがあり、イラン政府も頭が痛いのではないかと思われる。
欧米との話し合いの余地を残しつつも、もう一つの手にはいつでもEU(欧州連合)への全面禁輸措置を取れるという姿勢は崩していない。
とりあえず、EU(欧州連合)への全面禁輸措置は回避された。欧米との対立をどこで妥協するかの探り合いになる。全面禁輸措置になればヨーロッパは大混乱になるのは目に見えている。それでなくても債務問題で大揺れのEU(欧州連合)は沈没の憂き目に遭うことは避けられない。特に南欧は国家破綻になるのは確実である。
石油がこなければ何も動かない、経済活動さえままならない事態になれば破綻しかない。欧米とイランの対立はしばらくは続きそうである。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2012年1月30日月曜日
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