2011年10月10日月曜日

来年は大国の首脳が交代する年に

2012年は世界の大国の大統領や首相が交代する年になります。まず、アメリカ大統領選挙が年末に行われます。オバマ大統領が再選さんされるかどうか、分かりませんが。今のところ再選は難しいというのが一般的です。ロシアも大統領の交代があります、メドベージェフからプーチンへ交代される。中国も国家主席が習近平に交代する。日本でも来年は総選挙の年である。民主党は政権の座から滑り落ちることは、確実だと思われるが、そうかといって自民党が政権につくとは考えにくい、連立政権になる可能性が高いのではないかと思う。

このように世界の大国の首脳が交代する年である。金融経済も世界中で大混乱の危機が来年も続くであろう。今、打つ手は限られているのが現状である。

ヨーロッパ発の金融危機が来年は本格的に崩壊に向かうことになるのか、ヨーロッパ発の金融恐慌になる恐れの火種は消えていない。ギリシャやアイルランドなどの小国であれば消火活動は出来るかもしれないが、イタリア、スペインが債務危機に近づけばユーロ圏は火だるまになる。独、仏は5ヶ月間に17回も密談をしているそうであるが、有効な解決策が見いだされていない。

中国発の土地バブルの崩壊か、中国の土地は国の所有物である。開発のために農民から土地をただ同然で奪い取り、それを商業用地にしてリースで切り売りしている。土地の転売益で経済成長をしてきたが、転売益もここに来て頭打ちの状態である。格差の問題も深刻である、それに対する農民の反対運動も頻発している。土地バブルの崩壊による中国経済の失速で世界経済に与える影響は大きい分、中国も経済も高度成長が未来永劫続くわけはない。日本を高度成長をみれば何十年も10%以上の経済成長は出来るものではない。

アメリカも綱渡りの財政運営が続いている。今年の赤字も1兆ドルを超えている財政状況である。いつ、破綻してもおかしくはない。債務上限の引き上げ問題がぎりぎりに通り、一時、米国のデフォルトは回避されたが、来年の大統領選挙前に又、債務引き上げ問題で共和党と民主党、大統領との綱引きが行われるだろう。

日本も1000兆円の負債を抱えてこれ以上国債の発行は難しいところまで来ている。震災の復旧費用も捻出しなければならない。阪神・淡路大震災の時は国債を10兆円発行し、復旧に投じたが、今回は国債が発行できないでいるので、その費用捻出のために大増税路線をひた走ろうとしている。
こんな時に大増税すれば消費はますます冷え込み、デフレがさらに加速し税収が今まで以上に落ち込むことになる。さらに異常な円高で大企業は海外に生産をシフトしているので、法人税の落ち込みも大きくなる。来年の国家予算は、100兆円である。その内税収はいくら見込めるのか、分からない。消費税も段階的に引き上げる予定だと言うから、さらに消費が落ち込むことは素人の私でも分かる。来年も大量の国債を発行しなければ、100兆円という予算は組めないはずである。そうなれば円に対する信用は地に落ち、国債暴落というシナリオも考えられる。そうなれば、インフレ、失業者の増大、株安、円安になり輸入品の価格が跳ね上がり、食料品は目に見えて値上がりするだろう。石油や天然ガスも値上がりすることになる。

金持ちは、資産を海外に移しだしているという本を読んだ、日本に置いておくよりも海外に資産をシフトし、資産防衛に向かっているそうである。インフレになればお金の値打ちは下がるので今の内に海外の土地、優良企業の株を購入し資産防衛を図っている。シフトできる人はいいけれど、私たち庶民は、何年かは耐乏生活を強いられる事になる。

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