2011年10月28日金曜日

中国のインフレが止まらない

中国のインフレが止まらない状況になっている。2011年3月に行われた全国人民代表大会で、温首相は「インフレが社会の安全を脅貸しており、インフレ抑制が最優先課題であると演説をした」
今、中国では金融引き締めを行っているがインフレが一向に収まる気配がない、2011年1月には4.9%だったのが、5月には5.5%、6月には6.4%と上昇している。政府はインフレ率を4%に抑える目標であったが、インフレが6%を越えてしまった。インフレの原因は人民元をじゃぶじゃぶに刷り貨幣の過剰供給の状態がインフレを招いている。消費者物価もそれにつられるように、上昇している。特に食品の類の値上がりや日用品の値上がりが顕著である。ちなみに、野菜、食油油、酒、インスタントラーメン、シャンプー、洗剤などは10%から20%値上がりしている。生活防衛のために庶民はあらゆる節約を余儀なくされている。より安い野菜を手にれるために各市場を主婦は狂奔しているそうである。庶民は生活防衛のため必死になっている。中国の経済学者は2011年末には10%台の水準になると予想している。貧困層が物価の高騰が上昇すれば、政府に対する批判が広がり社会的混乱を招きかねない事態を政府は恐れているようである。

インフレを抑えるために、金融引き締めをしているために、中小企業は資金繰りが苦しくなり、倒産の危機に晒されている。中国の経済関係各紙は、資金難、倒産ラッシュが始まるという記事を掲載している。多くの中小企業はが経営難になれば、失業者の増大、に伴う社会的不安定が増すことになる。中国経済は今後減速を余儀なくされるだろう。

インフレを抑えるために金融引き締めをすれば、中小企業の資金繰りが困難になり、経済が大幅な減速に陥る、金融引き締めをやめれば、インフレ圧力がかかり消費者物価が大幅に引き上がるというジレンマに陥っている。このまま、中国政府は経済が減速しようが、ハードランディングしようが金融の引き締めはやめられない。インフレによる貧困層の暴動が起きるのを政府は恐れている。共産党一党独裁政治が崩壊する。経済が減速し失業者が増えたり、インフレが上昇した場合も同じである、これを解決する方法はない。政府に対する圧力は減ることはない。中国も時限爆弾を抱えた運営を余儀なくされる。中国も終わりの時代が近い付いている。

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