2013年3月24日日曜日

キプロスさらなる格下げ

キプロスの銀行の格付けが「CCC」から「CAA3」と格付けとしては、下から3番目という格付けになりました。さらに格下げの予定であるという。事実上デフォルト状態だという事になります。

キプロスの預金課税は事実上議会の反対で撤回されましたが、新たに10万ユーロ(1230万円)以上の預金者に、25%もの預金課税をするという。1回切りの課税ではあるが、250万円以上が国に没収されるということになり、ロシアはこの措置に黙っていないのではないかと思う。大口の預金者は預金を引き出せない事態になっており、事実上大口預金者の預金は没収という事になりかねない。

キプロス議会は「連帯基金」の設立を法案を可決しましたが、連帯基金を裏付ける財源が無い状態であり、特別国債の発行、国有資産の売却、年金基金の国有化、未開発のガス田からの収益を財源に充てるという。

キプロスという国は、山形県ほどの面積で、主な産業は観光と金融である。GDPは2兆円程度、人口は110万人という小国である。
この小国が、今ユーロ圏を危機に陥れようとしているのは、皮肉と言うしかないのではないかと思う。

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