今、キプロスの銀行のATMには長蛇の列である。1日に現金(3万1000円)までしか引き出せない事態に陥り、毎日小口の引き出しのため国民が並んでいる。国民の現金が底をつくのも時間の問題で、不安が広がっている。
銀行はこの1週間銀行を閉鎖し、小売店やガソリンスタンド、レストランはカードや小切手での支払いを拒否しており、現金でしか商品を手に入れる事が出来なくなっている状態である。3月25日まで銀行閉鎖という事態が続くことになり、25日に銀行が業務を行うかどうかも分からない事態である。
仮に銀行が業務を再開した場合、預金者は銀行にある預金を全額引き出す行動に出れば、銀行はその時点で、破綻することになる。銀行に全預金者金額のお金が銀行にはないからである。
欧州連合が100億ユーロ(1兆2000億円)の支援を条件として銀行預金に対しての課税を予定していたが、議会が拒否したためユーロ圏が求めている7200億円の調達が出来なければ、欧州中央銀行(ECB)からの融資はストップしキプロスの銀行は破綻は回避できない。
一部の情報では、欧州連合は財政危機にあるギリシャ、スペイン、イタリア等への影響を避けるため、キプロスをユーロ圏から外す用意もあるという情報も流れている。
キプロスの銀行破綻を回避するために、最善策を模索中であり、その時間(3月25日)も残り少なくなってきている。最終的にはキプロスの金融破綻は回避されるだろうと楽観論的な見方をしていますが、最悪の事態も想定しなければならないと思います。
銀行は信用のシステムで成り立っており、信用が崩壊すれば銀行にお金を預ける事はしなくなります。銀行には、預金者のお金があるわけではありません。銀行に現金がないと分かれば、世界中の銀行から預金が解約され、世界中で取り付け騒ぎが発生する事になり、その時点で銀行はシステムは崩壊する事になります。
日本国民の預金金額の総額は、国民預金が800兆円、企業などが200兆円、合計で1000兆円の帳簿上は預金があるが、実際に金融機関にある現金は50兆円程度だと言われており、国民が下ろせる金額は5%しか下ろすことが出来なく、預金が1000万円あっても5%で、50万円が限度という事になります。
日本でも、1946年に「経済危機突破」という名目で一部預金封鎖が行われた経験がある。日本も債務が1000兆円を越えてきた。アベノミクスで金融緩和策がとられているが、それが失敗すれば「国債の暴落」という事態が発生する可能性もある、キプロスは対岸の火事ではない。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2013年3月23日土曜日
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