2011年3月25日金曜日

震災後の円高(投機マネー)

東日本大震災後、大幅な円高が進行しました。一時76円近くまで円が買われました。阪神・淡路大震災の時も同様な円高が進行したことを思い出します。

震災で、各保険会社が海外にある資産を売り、円に替えその資金で保険の支払いに充てるという、投機筋の思惑が働き円が急激に買われた結果だと思います。
投機マネーは、財政、食糧、エネルギーそして自然災害などあると、危機の目を捜しそこに投機マネーを投資し莫大な差益をあげるというハイエナのような存在です。
今回は米国、欧州、日本が同時介入して円売り、ドル買いを行い、円は一時平穏さを取り戻しつつあります。いつ、投機マネーが動き出すか分からない状況です。円高から円安に向かう事を見越しての投機筋の今回の動きです。

このブログでも書いた通り、日本の財政も危機的な状況です。今回の震災で、多額(12兆円~23兆円「原発事故の保障は除く」)の復興資金が必要になります。自民党からは時限立法で災害復興税をもうけて、復興の財源にしようという意見も出ています。仮に其の時限立法が成立するとどこから税金を取るのか、また、たばこからか消費税かどちらにしても国民にその負担がかかってくることになる。
赤字国債の増発をするかもしれない、しかし、特例公債法案が成立のめども立っていない中、赤字国債の増発も難しいところである。仮に赤字国債を発行することになればハイエナマネーは其処をついてくることが予想される。そうなれば赤字国債は売り浴びせられ暴落の危機が発生することになる。日本沈没の始まりである。

今回の震災で法人税が大幅に落ち込むことが予想される。そうなれば12年度の予算も赤字国債を発行しなければならなくなります。赤字がますますふくらみにっちもさっちもいかなくなる可能性が出てきます。私の予想が外れることを祈りつつ。

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