2013年9月22日日曜日

シリア攻撃回避

シリアの化学兵器の使用に対して、米国はシリアへの軍事攻撃を示唆したため、中東は一気に緊張した状態になりました。米国は陸上部隊の派遣ではなく、地中海からのミサイル攻撃を主とする軍事行動を明らかにしたが、民間人が犠牲になる確率が高く、シリア軍が民間人を盾にしてミサイル攻撃を阻止するともいう戦略を取るという手段を行うといわれていた。

そのような中、米国とロシアはシリアの化学兵器の廃棄させる国際的枠組みで合意し、国連事務総長はこの合意が、シリアでの化学兵器の使用を防止しシリア国民が被っている惨状を止める政治解決に道を開くものであると声明を発表をしました。

事態がこのように進展した背景には、世界各国で、一方的な軍事攻撃に反対する世論の高まりがりありました。

外交手段により化学兵器廃棄の道筋をつけた今回の合意は国際平和上大きな意味があります。

シリアは化学兵器禁止条約への加盟を決定しシリアが保有する化学兵器を14年度までに完全に廃棄する。

他方でシリアが化学兵器を廃棄しない場合は、非軍事的・軍事的行動の措置を明記しています。米国のケリー国務長官は、必要な場合は軍事的行動の選択の権利を持つとも述べています。

まだまだ紆余曲折は予想されます。米国の一方的な軍事行動を許さないためにも、軍事行動反対の世論を高める必要がいります。

シリアが大量の化学兵器を保有していること自体が、違法状態であることは言うまでもない。化学兵器によりシリア国民の多くが犠牲になり、多くの国民が死亡したり被害を受けている。根本的な解決に向けた合意が必要となるのではないかと思うし、中東で戦争になれば石油生産がストップすることになり、イスラエルを巻き込んだ戦争に発展する可能性もあるだけに油断を許さない、緊張した状態が今後も続くのではないかと思う。




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