空海は、平安時代に日本真言宗を開いた人物として有名です。10代の半ばには都にのぼり、大学で官吏になるために勉強していましたが、官吏になったとしても、苦しむ人を救済することはできないと悟り、大学を中退して、仏道の道を選択した人です。
空海の教えとして「悩む前に、まずは行動をしてみる」この言葉には私自身も励まされます。人間には家族の悩み、個人的な悩み、苦しみは誰にもあります。それを人に言うか言わないかだけではないでしょうか。仕事にしてもそうだと思います。今の仕事を辞めようかどうかと悩んだりしたりすることは、誰でもあることだと思います。しかし、現実には今の仕事にしがみつき、思い悩んだりしたりしながら仕事をしているというのが、現状ではないかと思います。事実私自身も、そうだからです。余計に空海の教えが胸に響きます。
生き物は(人間も含めて)生まれ、年老いて、病気をし、死んでいく生老病死である。死ぬのは100%訪れます。これから逃げることも避けることもできません。限りある生をどのように生きるのか、それが大切であるとも教えています。
人生とは苦であると教えています。生きることは苦であり、その苦しさと向かい合う、どのようにして苦を軽くしていくのかを考えながら生きる、ただ誤解してはいけないのは楽をして生きろと教えていないことです。今を生きていることに感謝をし、生かされていることにも感謝をする。その様に生きることが必要であるとも言えます。
仕事をしていて、肩書きだけで仕事をしている人を見かけます。その下で働いている人も、その人の肩書きだけでその人を信頼している。肩書きが外れれば人を見下す、その様な人を私は見てきましたし、経験もしました。
日本海軍の山本五十六元帥は、人を動かす、指導をする際の心得として、「やって見せ、言って聞かせ、させて見せ、ほめてやらねば、人は動かじ」という語録を残しています。
江戸時代名君と言われた、米沢藩主の上杉鷹山も「してみせて、言って聞かせて、させてみる」という言葉を残しています。山本五十六元帥も上杉鷹山のこの言葉をかみしめて、仕事をすることが大切であることを噛みしめながら仕事をする。肩書きだけでその人物を信頼しないようにする必要がいるのではないでしょうか。上杉氏や山本五十六氏語録を肝に銘じながら生きていきたいものです。
空海は「忘れる」と言うことも必要だと説いています。人生は失敗と成功の、挫折と奮起の繰り返しであるし、一度も失敗した人や挫折感を味わった人などはいないはずです。
失敗や挫折からどう奮起するか、失敗を成功につなげていくのかで、人生には大きな違いが生じます。失敗や挫折感その場から忘れることが必要だと言っています。
1200年前に書かれた、教えが今に生きていると言うことは、その教えが本物であると言うことである。仏教は輪廻転生ということを教えています。人間が死ねば大日如来の元に行き、また人間として生き返るということである。
人間の寿命は人によって違うが、生まれてすぐ死ぬ人や、100歳を超えて生きている人もいます。普通は、90歳まで生きれば長生きと言われています。私もどのような死に方をするか分かりませんが、空海の教えを肝に銘じて生きていければと考えています。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2014年5月11日日曜日
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