2013年1月8日火曜日

エジプト金融危機

日経新聞は、『エジプト銀行』は外貨の国外持ち出しを1万ドル以上は国外に持ち出すことを禁じる法令を発表し、企業も外貨預金の引き出しも1日3万ドルまで制限されました。

個人・企業が外貨預金を引き出すことが制限された事により、事態は悪化しつつあります。

エジプトを救うのはIMFしかありません。IMFは48億ドルの融資を受け入れることで合意していましたが、エジプト国内での増税などの実施が困難な状況にあり、融資は先送りになっています。IMFが緩い条件で支援をすれば、ギリシャが黙っているはずがありません。

ギリギリの交渉が続いている状況で、まとめられなければエジプトが金融破綻するのは時間の問題となっています。

外貨を失ったエジプト経済を救うのはIMFしかありませんが、増税や社会福祉の削減などを実施すれば、国民の多くは2ドル以下で生活している人々は40%にたっしており、その人たちの生活は苦境に陥ることになります。

エジプト経済の失速は、ムバラク大統領を辞任させた革命以後、経済が低迷し外貨が極度に不足に陥り、ドルの外貨準備高も最低限の水準とされる3ヶ月分の150億ドルまで減少しており、このまま放置すれば経済破綻する運命になります。

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