2012年5月13日日曜日

フィリピンと中国はまだ対峙状態

フィリピン艦船と中国艦船がこの1ヶ月間、対峙状態が続いています。中国国内では強行論も出始め、フィリピン国内では中国に対するデモが発生しています。

スカボロー礁はフィリピンと中国が領有権を主張して一歩も引く気配がありません。中国の一部メディアは軍事的解決の選択もあるという報道も出始めていて緊張関係は高まるものばかりです。両国は軍事的解決の回避のために、外交チャンネルを使い解決の糸口を模索しています。

中国は南シナ海への進出を「核心的利益」と言うことで、中国の領土だと主張していますが、地図でも見て通り、中国から遠く離れたスカボロー礁も中国の一部だというのは、少し無理があるのではないかと思う。
                                               地図はロイターより引用

仮に軍事的衝突が発生すれば、アメリカ軍ははフィリピンへの軍事的支援を考えているはずである。共同で中国への攻撃を始めるかも知れない。東南アジア諸国連合との間でも、領土問題を抱えているので、フィリピンと中国が軍事衝突になれば、東南アジア諸国連合との間も緊張関係が高まることになる可能性もあります。中国の覇権的行動は注意が必要です。

日本の尖閣諸島でも中国の艦船が領海すれすれまで近づいています。海上保安庁がその都度、警告を発して警備をしているが、日本も自国の領土を守る行動をきっちりとして欲しいものである。東京都が尖閣諸島を購入すると発表して、その購入口座には約5億円近いお金が振り込まれているそうである。購入価格は15億円とも言われているので、1/3近いお金が振り込まれたことになる。日本人もなかなか捨てたものではないと、石原知事は喜んでいるそうである。

中国の海洋への進出が「核心的利益」である。海洋を掌握すれば海底に眠っている、石油、LNG(天然ガス)などの資源の開発が可能になり、中国としても一歩も引くことはないでしょう。

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