2012年5月11日金曜日

混迷を深めるギリシャ、金融

政局の混迷が続くギリシャで、組閣が出来ない状況である。このまま、組閣が出来なければ、6月に再総選挙が実施されることになる。再選挙を回避すべき各政党は連立に向けた努力はしているようであるが、各政党の政策的違いがあり連立内閣の成立の見通しは立っていない状況である。

欧州中央銀行(ECB)は10日にギリシャに対して42億ユーロを融資しました。当初は52億ユーロの融資の予定でしたが、10億ユーロは6月末に再融資ということになり、ギリシャへの緊縮財政の様子を見て融資をするという事になりそうです。5月15日には、欧州中央銀行(ECB)への返済の資金が40億ユーロ必要で、融資金額のほとんどが、欧州中央銀行(ECB)への返済に消えるという、ギリシャの債務負債がさらに膨らむという、悪循環を繰り返しておりギリシャ国民が何時までもユーロ圏にとどまることのメリットに疑問が出てもおかしくはない状況です。

スペインの4番目の銀行Bankiaバンキアも事実上国有化される事が発表されました。スペイン危機が始まったと考えるべきだと報じています。不動産価格が25%も下落しており、その下落でスペインのどれほどの銀行が破綻するか想像も出来ない状況だと言われています。

韓国の貯蓄銀行業界の4社ソロモン貯蓄銀行、未来貯蓄銀行、韓国貯蓄銀行、漢州貯蓄銀行営業停止。事実上破綻。預金保護は5千万ウォン ≒ 350万円まで。消滅する金額の合計は最大8000億ウォン ≒ 562億円、未来貯蓄銀行、キム・チャンギョン会長、逮捕。

破綻の噂が広がり、貯蓄銀行への取り付け騒ぎが発生しており、500億ウォン(35.6億円)以上の金額が引き出されました。

預金者保護上限の5000万ウォン(約356万円)を超える預金の合計残高が789億ウォン(約56億1000万円)、預金者保護の対象にならない劣後債が8000億ウォン(約562億円)あり、営業停止処分が決まれば、大きな影響が予想される。

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